Q:買っていい計画道路、買ってはいけない計画道路?

投稿日  2014年7月12日

A:「都市計画道路」ってご存じですか。不動産の広告を見ているとたまに、「※計画道路有り」という表記を見かけます。

都内の計画道路のほとんどは、昭和20年代に定められた戦災復興都市計画が基となっています。空襲で焼け野原になった東京を再生するにあたってこういう道路を作ろうと計画したものです。

予定では昭和29年までに完成するはずだったのですが、当時の実情は多くの人々が家もない状況で道路を整備するよりも先ずは住宅の確保を優先するというものになりました。

その結果現在の街が出来上がり、今でも都市計画図には実際にはない道路が計画道路予定線として載っているのです。

 keikakudouro

この計画道路が敷地にかかっている場合、基本的には土地の価値は下がります。

それは、建てられる建物の制限があったり、実際に計画が実行された場合、移転する手間が発生するためです。

でも、見方を変えてみると、その制限が許容範囲内であったり、敷地への計画道路のかかり方、そもそもの計画道路が実行される見込み度合によっては、通常よりも割安に土地を入手することができて、お得な場合があります。

まあ、この見方は人それぞれなので、計画道路は絶対に嫌だという人に無理にお勧めすることはないのでご安心ください。

ただ、今実際に計画道路が入っている物件を検討している方や、内容によっては良いかもと思っていただける方には為になる内容となっています。

 

では、計画道路の実現性はどのくらいなのでしょうか?

答えは、道路によって違います。

実情をお話しますと、計画を立案した昭和20年代にはこれほど地価が上がるとは思っていなかったため、とても全部の計画を早期に実現する資金がありません。

また、当時は必要と思っていた路線が現在では、そこまで重要ではないケースもあります。そこで、東京都では優先整備路線という路線を定めています。

現在は3期目の第3次事業化計画(平成16年から平成27年)に基づいて優先路線が定められていますが、おおよそ10年を1期として3期目に入っています。

ここで注意したいのが、優先路線に指定されていても、その期間内に事業認可が下りなかった場合、次の期間で必ず優先に入るかどうかはわからないという点です。ただ、一度優先路線に入るくらいですから、優先度が高いのは明らかです。

 

もうひとつ優先度が高い路線に「特定整備路線」という路線があります。これは、平成24年に東京都が発表した「木密不燃化10年プロジェクト」に基づく路線で、既存の計画道路のうち、首都直下型地震で起こりうる火災に対して特に防災効果の高い路線を選定して、優先して実行していこうという路線です。今一番実現性が高い路線と言えます。

では、実現性が低い計画道路とはどのようなものがあるのでしょうか?

答えは上記以外のうち、同じ地域に同様の幹線道路があってそこに道路を造る意味があまり無いような路線です。※あくまでも実現性が低いであって、絶対に実現しないではありません。

また、計画道路には、概成区間と呼ばれる、計画幅員までは達していないけれど、概ね機能をはたしているものもあります。そういった区間は、実現性が低くなっています。

そういった計画道路なら、比較的安心して長期間定住することが出来ますので、ある意味狙い目となりえます。