Q:井戸について

投稿日  2014年7月12日

A:最近はあまり見かけなくなった井戸ですが、不動産の仕事をしていると比較的身近に感じることが多いものです。それは、不動産売買の際に重要事項説明書を作るのですが、その記載事項に指定されているからです。

lgi01a201403030300

ご案内の際などに、ここは、井戸がありましたがお祓いをして埋め戻しています。という説明をすると、人によってはいやだという方もいらっしゃいます。

それは、古い言い伝えで、井戸には神様が住んでいるから埋めてはいけないといわれてきたからです。

しかし、都内の住宅事情ではなかなか井戸を避けて家を建てるということは難しく、埋め戻しをしてその上に家を建てるケースも多くあります。

ではなぜ、井戸は埋めないほうが良いという言い伝えがあるのか解説します。これは、科学的根拠のないものもございます。諸説ある中の一つとしてお聞きください。

 

①    井戸が貴重なものだったから説

昔は、今のように水道なんてありません。近くに川がないところでは、生活用水を井戸で頼っていました。しかも井戸は、掘るのが大変でとても一家に一つとはいきませんでした。一軒の家で井戸を掘るとなると、親戚知人集めての大事業です。そこまでして掘った井戸を埋めるなんて考えられません。そんな考え方が残り、井戸が昔ほど貴重なものでなくなってからも井戸を埋めてはいけないという考えになったという説。

 

②    井戸は地下水脈の途中にあるため、勝手に埋めるとその下流にある井戸の水が止まってしまうから説

地下水脈ってご存知ですか。地下には地上と同じように川が流れています。これを水脈といいますが、井戸はその水脈の途中に地上から穴をあけてその川の水をくみ上げています。そのため、一度掘った井戸を埋めてしまうとその川まで埋まってしまい、その下流にある井戸が枯れてしまうから埋めてはいけないという説。

 

③    井戸を埋め戻してその上に家を建てると地盤沈下を起こすから説

昔は今と違って建物の基礎が布基礎だったため、力のかかる点が集中し、地盤沈下を起こすこともあったようです。そのため井戸の上に建物を建てないようにしたという説

 

以上の3つが代表的な説です。実務的に一番気になるのは地盤沈下ですが、現在では、地盤調査を行い、地盤改良を行った後にべた基礎で建築するので、まずありえません。もし心配でしたら、地盤保証をつけることも可能ですので、ご一考下してみてはいかがでしょうか。